Piece of World　＜ピースオブワールド＞

2つの島の魅力

　インドネシアはたくさんの島があるが、バリ島とロンボク島は旅行者にとって楽園のような場所である。リゾート地として有名なバリ島のクタは、サーファー天国であり、夜はディスコの音楽が爆音でなっている。羽目を外すにはもってこいのシチュエーションが揃っている。

　リゾートの地域をちょっと離れると、素朴なバリの一面も見ることができ、バリの文化をより味わえる。インドネシアはイスラム教徒が大半を占めるイスラム国家であるが、バリ人の多くはなぜかヒンドゥー教徒なのである。ウブドはそういったバリ人の文化や生活を感じられる素朴な場所であり、ついつい長居したくなる。バリ島の宿は安い割に質が高く、朝食がついているところも多い。

　 ロンボク島はバリ島のすぐ隣に位置する南国の雰囲気が流れるイスラム教の島である。ロンボクの政治経済中心はマタラムという街だが、マタラムはほとんどの旅行者が素通りし、目的の場所へ直行する。この島のハイライトは離島である3つの小さな島。3つの島にはそれぞれギリアイル、ギリメノ、ギリトラワンガンという名前が付いており、一つ一つ島が個性を持っていて、楽しみ方もまた違ってくる。

ガイドブックの「地球の歩き方」には　ロンボク島について全く書いておらず、ここを訪れる日本人の数はまだ少ない。しかし、西洋人用ガイドブックの「ロンリープラネット」には、しっかりバリ島と一緒に載っているので、ヨーロピアンは山ほど訪れている。ギリ3島は本当に良いところなので、日本人にももっとロンボク島について知ってほしいし、せっかくバリ島を訪れたならロンボク島にも足を運ぶことをお勧めしたい。