Piece of World　＜ピースオブワールド＞

石油、イスラム、反米

　相変わらずイランはアメリカと仲が悪く、国際社会から悪いイメージを持たれているが、イランの町はオイルマネーで潤っている。安心して街は歩けるし、イスラム文化を身近で感じられる。 イランはイスラム教スンニ派が大多数を占めており、パキスタンなどのイスラム教とはまた違った信仰のかたちをとっている。シーア派の信仰は独特で、その違いを知ることでイラン人の誇りのようなものを感じられる。

　日本に住むイラン人の印象はあまり良く持たれていないが、個人的には、イラン人は親切な人たちだというイメージしかない。実際、他の旅行者から「イラン人は人が良い」と言う話はよく耳にする。困っているときに助けてくれたり、バスで気さくに話しかけてくれたり、トラブルになったこともない。ただイラン人が嫌いという人にも何人か会ったことがある。なぜここまでイラン人の印象が極端に分かれるのかはわからない。 イランの主な見所はモスク(イスラム教寺院)と、ペルシャ文明についての遺跡がある。ペルシャ絨毯などを日本より安く買えるが、かなりの目利きが必要と思われる。トラベラーズチェックは使えず、クレジットカードでATMからお金をおろすこともできないので、旅行の際は現金を必ず用意すること。