Piece of World　＜ピースオブワールド＞

北パキを目指して

　ニュースで報道されるパキスタンは、テロや核兵器しか取りあげられないが、想像と違って人々はほとんどの地域で平和に暮らしていて、イスラム文化を存分に堪能できる国である。現地の情報を事前に収集しておくことが重要であり、イスラム教は女性の捉え方が特別なので、女性の旅行者は充分な知識を持つ必要がある。(できる限り男性との旅行をお勧めします)

　街にはモスク(イスラム教寺院)がいたるところにあり、祈りを捧げている人もよく見かける。人々の服装が、イスラム教独特なもので、観光に行かずとも街を歩いているだけで好奇心が満たされる。パキスタン人は親切でフレンドリーな人が多く、値段の交渉などといったストレスはあまりない。イスラム教というものを知って感じることで、パキスタンの旅行はより充実したものとなる。

　パキスタンの見所は北部に多い。北部の中国との国境に近いフンザと呼ばれる地域は、きれいな山を眺望することができ、日本人の目的地と呼ばれるほどで、ほとんどの日本人がそこを目指す。北西部には、イスラム教ではない、独自の文化を守り続けてきた民族が住んでいて、村に滞在することができる。

　パキスタンのバスや鉄道での移動は安く済むが、ルートによってはハードなところもあるので、お金に余裕があれば１回くらい有効的に飛行機を使っても良いかもしれない。