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パキスタン pakistan

チトラール

 チトラールの街はいたって普通の街だが、カラッシュバレーへ向かうには、チトラールで入域許可書のようなものを発行してもらわなければならない。途中で許可書を見せる場面があるかは、不明だが念のために取得しておいた方が無難。

 カラッシュバレーへは乗り合いジープで向かうことになり、ジープは人数が集まり次第出発する。ブンブレットへ向かうジープは頻繁に出発するが、バラングルーへはなかなか集まらず、運が悪ければ朝から長い時間待たなければならなくなる。しかし気長に待てば、バラングルーの感動はかなり大きくなる。

 マスツージのゲストハウスのオーナーに朝起こされて、ジープに乗るまでお世話になった。チトラールまでは乗合バスで、砂まみれになりながら、絶景の谷間の道をひた走る。チトラールには思ったよりも早く着き、チトラールシティーホテルのなかなかいい部屋に安く泊まれた。少し休んでから、カラッシュバレーへの入域許可書を取りに行く。なんだか面接のようだった。今日もラマダーンで食事に苦労した。結局アフガニスタン人らしき人々が集まる食堂で食べた。

チトラールへ到着。

カラッシュバレー

 ムスリム(イスラム教徒)ではない、独自の文化を守り続けてきたカラッシュ族が住む村。ラマダーン中にここへ辿り着いたときには、小さな村がオアシスのように感じる。旅行者が多く訪れるのはブンブレットという村で、ゲストハウスもお店も比較的充実していて、過ごしやすいらしい。バラングルーは村の人々の生活を見学しながら過ごせる。カラッシュ族の女性は民族衣装に身にまとっており、独特な文化だと一目でわかる。独自の文化を守り続けてきただけに閉鎖的かと思いきや、村の人々は意外とオープンに旅行者を温かく迎えてくれる。

パキスタン、カラッシュ族の子供たち。
9月309日

 ホテルを出て、カラッシュ行きのジープ乗り場でルンブールへ向かうジープを探す。しかしルンブールへの乗合ジープはなかなか人が集まらない。8時頃から12時までひたすら待ったけど、結局ブンブレット行きのジープに乗ってチェックポストまで行き、そこから歩いてルンブールへ向かい、途中でジープをヒッチハイクすることにした。目的地のバラングルーにはなんとか辿り着くことができ、サイフラさんのホテルに泊まる。バラングルーは本当に素晴らしい。めちゃくちゃ気に入った。

カラッシュバレーの村へ。

ペシャワール

 アフガニスタンの国境が目と鼻の先にあって、ペシャワールの街には独特の雰囲気が流れている。ここからアフガニスタンに入国してカブールだけを見て回って、ペシャワールに返ってくる旅行者もいる。もしアフガニスタンの国境を越えたいならば、外務省の安全情報を充分確認してビザを取得しておく必要がある。

 ペシャワールは意外と栄えている。スーパーなどもあってとても便利で居心地は悪くない。ババジイツアーとプリンスツアー、フセインツアーが旅行者の中でなぜか有名で、ツアーの内容は、ババジイまたはプリンス、フセインという人物が、ローカルバスやタクシーを使ってペシャワールのちょっと変わった見所に連れて行ってくれるというもの。これが意外と好評だったりする。ババジイは偽ババジイも存在するらしいが、偽ババジイも悪くないらしい。

 ラマダーンのため、朝食はクッキーとリンゴジュースで済ませた。ツーリストインフォメーションでバスと電車の料金を調べて、明後日のクエッタ行きに備える。韓国人の王さんとスーパーマーケットで買い物をし、パスタを作ってみたがまずい。少し休んだあと、意を決して旧市街へ歩く。意外と道のりが長くて、猛烈に暑い。バザールらしきところを散歩したあと、帰路につく。途中、パキスタン人が殴り合いのケンカをしていた。「プリンス」と名乗るパキスタン人に話しかけられ、悪いやつではなさそうだったので、オフィスも覗いてみた。オフィスには「フセイン」という男もいて、妙に仲良くなってしまった。2人もラマダーンで大変らしい。
適当に話を済ませた後、帰ってきてからはテレビを見て、パンの晩飯を食べた。

ぺシャワールはアウトローな雰囲気がある。

クエッタ

 イランとの国境に近い街。両替所がたくさんあり、イランのお金を手に入れられるが、レートはしっかり確認した方がよい。クエッタの街は賑やかでアフガニスタン人らしき人も多く見られる。

 ここからイランへ入国する場合、夕方出発するバスに乗り、国境へは早朝着く。途中の休憩で止まるめし屋はかなり高い。国境へは予想以上に朝早く到着するため、ローカルの人はみんな国境にある店で食事をして仮眠をとる。ちょっと心配になるが、そこに混ざって仮眠できる。

 マーケットで買ったりんごをかじって、ブラブラと街へ出掛けた。街はなかなか賑わっていてたくさんの人が買い物をしている。ラマダーン中だからか、食べ物はほとんど見当たらない。ホテルで少しリラクッスしたあと、バスを予約しイランリエルを手に入れるべく両替屋に行く。日曜日で閉まっている店が多く、なかなかリエルを買えなかったが、アフガニスタン人が売ってくれた。レートはいいのか悪いのか、正直わからない。チェックアウトしたあと、リキシャーでバス乗り場へ向かい、バスに乗り込む。また長い移動になりそう。

イランまでは長い道のり。

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