Piece of World　＜ピースオブワールド＞

親日国の台湾

　　沖縄石垣島の目と鼻の先にある台湾。沖縄からフェリーで台湾へ渡る旅行者も多い。東南アジアから日本へ帰国する際に、台湾から沖縄へ入る旅行者もいる。

　台北の街は大都会で、地下鉄は安くて便利で台北観光には欠かせないほど発達している。コンビニも充実していて中国語を話せなくても苦労することなく買い物ができる。漢字が理解できるので食堂のメニューを指で指して注文できるし、筆談で台湾人と会話も成り立つ。街中は中国語で溢れていているが、台湾人は優しく親切なので困っていると助けてくれるし、そこまで困ることはない。歴史的背景から日本語の教育を受けている年輩の方もいて、優しく話しかけてくれたりもする。

　首都の台北は、進出している日系企業の広告が街中で多く見られるし、日本のタレントも人気があるようで、かなりの親日国だと言える。台湾の料理は日本人の口に合う味で、小籠包は絶品。夜市も活気があって食べ歩きが楽しい。

　台湾は独自で政治を行っているが、中国の領土の一部ということになっている。中国との関係は冷え切った状態で一向に良くなる気配がない。台湾の独立を望む国民の声も多いが、中国から来た外省人の力も大きい。中国と台湾の対話は途絶えたままらしいが、国民が中国人なのか台湾人なのか判断できないのはとても辛いことだと思う。個人的には台湾の独立を願いたいが、まずは中国との現状を打破するのが先決なのだろう。