Piece of World　＜ピースオブワールド＞

欧州とイスラムのコラボ

　トルコはイスラム教の国だが、スカーフを身につけていない女性もたくさん見かけ、イスラム色はそこまで強くないように感じる。首都のイスタンブールは、ヨーロッパとアジアの中継地点であり、ヨーロッパを旅行してきた人とアジアを旅行してきた人、またエジプト方面から北上してきた人が入れ混ざり、お互いの情報交換の場となっている。ヨーロッパから来た人はトルコの物価が安いと喜び、アジアから来た人はトルコの物価が高いと嘆く傾向がある。トルコの首都は「アンカラ」という街だが、観光客が見て回るスポットは少なく、滞在費も高くつくらしい。

　トルコの人々は気さくな人が多い。町を歩いていると、どこから来たのかと訪ねられることも多く、特にトルコ人の子供たちは、人懐っこくて、写真を撮ろうとすると、「もっと撮れ」と言ってポーズをとったりする。トルコの人々の風貌が西洋人に似てきて、すぐそこにヨーロッパがあると実感できる。

　観光の見所はトルコのあらゆる場所に散らばっていて、カッパドキアやパムッカレといった有名な場所がある。 　世界三大料理に挙げられるトルコ料理を食べるかどうかは、バックパッカーにとって難しい選択になると思う。ロカンタと呼ばれるトルコの食堂で比較的安い庶民料理を食べられるが、貧乏旅行者は大概の人がお金を節約して自炊などをしていたような気がする。