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インド india

デリー

 インドの首都であり、北インドの玄関口となる街。旅行記のような小説には必ず登場する街というイメージもあるが、実際のところ悪名高い街でもあり、この街を毛嫌いする旅行者は多い。まだ旅に慣れていない旅行者がデリーに飛行機で入国し、この街でインドの洗礼を受けてしまってインド嫌いやインド人不信に陥ったという話もよく聞く。まあインドにはデリーよりも素晴らしい街がたくさんあるので、デリーで時間を費やすことなく、足早に次の街へ向かうというのも一つの手ではある。パハールガンジ(メインバザール)というエリアに旅行者は集まり、ここに来ればバスや飛行機、鉄道のチケットはどうにか手配できる。

インドの定番料理、ターリー
8月14日

 ビーマンバングラディッシュ航空の飛行機でダッカを昼過ぎに出発し、思ったよりも早くインドに到着。悪名高いデリーの空港。さぞかし大変な思いをするのだろうと思いきや、すんなり両替ができてしまい、すんなりタクシーに乗れて、すんなりバスターミナルまで来れてしまった。ちょっと肩すかし‥‥。デリーには泊まらず、バスターミナルから直接ダラムサラへ向かう。考えた結果、昨日からの移動の疲れを考慮してスリーパーの席を取ることにした。

デリーは素通り。

バラナシ

 ガンジス川(ガンガー)沿いにある街で、ヒンドゥー教の聖地。また旅行者が最も“インド”を感じられる街だと言える。鉄道の駅からガンガーは少し離れていて、駅でリキシャーを捕まえることになるが、話し寄ってくる運転手は相手にしないで駅の外で流しているリキシャーを捕まえたが無難。

 インド人にとって、バラナシのガンジス川で死を迎えることが最も素晴らしい死とされており、ここで死を待つ人もいる。川沿いには火葬場があり、絶えず火葬の炎があがっている。沐浴をするインド人、ガンガーに祈りを捧げるインド人は多く見られ、夜にはプジャーと呼ばれる祈りの儀式も行われる。聖的な雰囲気、俗的な雰囲気の両方が入れ混ざるエキゾチックさがバラナシにはある。旅行者が集まるベンガリートラという通りには、ツーリスト向けのレストランやお店もたくさんあるが、野牛や野猿がそこらにいるのがインドらしい。

 バラナシの不思議な魅力から、ここに長く滞在する人も多く、シタールやタブラーなどインドの楽器を習う人もいれば、ヨガや瞑想を習う人もいる。もちろん毎日ダラダラと過ごす人も少なくない。ネパールへのツーリストバスが出ているが、ネパールへローカルの鉄道で行くか、ツーリストバスを使うかは自分次第。

インド、バラナシのガンガー沿いに現れた兄ちゃん
3月20日

 コルカタからバラナシまで、鉄道で長時間の移動。車窓からの景色はいい眺めで、車内を色んな物売りの人が行き交い、見ていて飽きない。
 バラナシに着いてからはオートリキシャーのドライバーともめたが、なんとか久美子ハウスに到着し、ドミに泊まった。不潔なベッドだけど晩飯は美味い。噂どおりここはジャンキーが集まる宿らしい。

バラナシにて。

コルカタ

 東インドの玄関口で、サダルストリートという通りに旅行者は集まる。バンコクなどへの格安航空券はサダルストリートの旅行代理店で買える。マザーテレサで有名なマザーハウスがコルカタにあり、マザーハウスでボランティアをする人も多い。コルカタの見所はヤギを生け贄にする寺院がくらいで、特にこれといった観光スポットはないが、サダルストリートの居心地が良いためか、なぜか落ち着いてしまう街である。

 人力リキシャーは現在コルカタでのみ存在して、インド政府が新しいライセンスの発行しておらず絶滅の運命にあるらしいが、乗り心地は悪くないのでなくなってしまう前に記念に乗るのもいいかも。コルカタからバングラディッシュ行きのバスも出ているようなので、興味がある人はぜひ。

インド、コルカタの人力リキシャー
3月30日

 だんだんインドの雰囲気に慣れてきた。朝起きてから洗濯をして、朝食にサンドイッチを食べた。特にやることがなくなり本屋やCD屋をブラブラしていると、自分の目の前でインド人が車にはねられた。すごいブレーキの音とぶつかる音がして、車のフロントガラスにヒビが入っていたのに、車はそのまま走り去り、はねられたインド人も「イタタタタ…」という感じで起き上がって去っていった。さすがインド。警察や保険会社は関係なし。

コルカタにて。

ブッダガヤ

 仏教の聖地でブッダが悟りを開いた場所と言われており、今も菩提樹の下で多くの仏教僧が瞑想を行う。ブッダガヤはコルカタとバラナシの間にあるにもかかわらず、立ち寄らず通過してしまう人も多いが、訪れて損はない。いろいろな国から訪れている数え切れないほどの仏教僧が菩提樹の下で瞑想に励んでいて、特にチベット僧の姿が多く見られた。

 ブッダガヤには世界中の仏教国のお寺があり、日本寺も存在する。日本寺にある鐘は松下幸之助が寄贈したらしい。沢木光太郎も日本寺に泊まったらしいが、現在日本寺に滞在はできない。朝と夕方に行われるおつとめには参加させてもらうことができる。チベット寺やミャンマー寺などは、僧坊に泊まらせてもらえる。

 ブッダガヤのヴィパッサナー瞑想センターは日本人の参加者も多い。また、ブッダガヤからネパールへ向かうこともできる。

インド、ブッダガヤの菩提樹の下
1月5日

 日本寺で座禅を組もうと思ったけど寝坊した。ブータン寺の僧侶に、新しくオープンするチベット寺にカルマパという高僧が来るから会ったほうがいいと言われ、とりあえず新しいチベット寺へリキシャーで行ってみた。昼の2時にもう一度来いと言われ、カルマパに会うために2時に再び訪れた。100ルピーのお布施を渡して、赤い紐をカルマパに手渡しでもらった。握手をしようとしたがセキュリティーに押されて指先が触れただけだった。そのあと菩提樹を見に行き、たくさんのチベット僧の姿に感動する。夕方、日本寺で座禅を組み、食事をしてチベット寺の寝床へ帰る。

ブッダガヤのチベット寺にて。

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